資本金はできれば100万円を用意する

会社を始める際に必要な資本金について。かつては日本では最低資本金制度というものがあり、株式会社の場合は少なくとも1,000万円、有限会社の場合は少なくとも300万円が必要でした。

しかし、2006年の会社法の施行により、この最低資本金制度は撤廃されて、現在は資本金1円から会社設立が可能となりました。

パソコンやモバイル機器、インターネット環境も充実したことで、パソコン一台でいつでもどこでも仕事ができるようになっています。オフィスも必要なければ事務スタッフも必要ありません。インターネットを主戦場としながら、実際にも小資本で起業ができる時代となりました。

しかし私は、これから起業をするなら、最低でも資本金は100万円は用意した方が良いと考えています。その理由は、内向きの理由と外向きな理由があります。



内向きな理由

success-620300_1280

運営資金として100万円くらいあった方が無難

いくら小資本で起業ができるようになったと言っても、やはり会社を運営する上で多少は資金が必要になってきますし、現金を多く持っていた方があった方が安心です。

営業用のホームページを作る
営業に行くための交通費が必要
高速で仕事がこなせるように品質の良いパソコンが必要
経理業務や単純作業を外注して自分は営業に集中したい

これらを考えると、やはりまとまった現金は必要になってきますし、現金があることで、例えば広告を打つなどのビジネスの戦術も増えてきます。最初の資金は多い方が安全ですし、ビジネスが軌道に乗り、安定して売り上げが入り始めるまでに資金ショートをしてしまっては終わりです。

しかし、資金が多いからと言って良いことばかりではありません。必要以上に現金を持ちすぎると油断が生まれますし、コスト意識も希薄になります。危機感から生まれるエネルギーや、アイディや革新もあるでしょう。


その丁度良い目安として、ひとり起業の場合はまずは100万円から始めてみることをお勧めします。100万円が無くなってしまったらそこで終了。頑張れば後の人生で取り戻せる金額です。起業に失敗したからと言って悲観する金額ではないですし、100万円が底を尽きないうちに絶対にビジネスを軌道に乗せるという緊張感もあります。

外向きな理由

信用面で100万円は最低ライン

いくら最低資本金が1円でOKと言っても、やはり対外的な信用面で1円はまずいです。

銀行

まず最悪の場合、銀行口座が開けない事があります。近年は反社会的勢力(いわゆる暴力団)に銀行口座を使わせないために、法人の銀行口座開設には審査が必要になっています。あなたが(出資者や役員含む)が反社でないことはもちろんですが、事業内容についてもそうです。振り込め詐欺の受け取り口座になんか使われたら銀行も大問題です。資本金1円では実体のないペーパーカンパニーと思われても仕方ありません。銀行も嫌がります。

顧客

BtoB型ビジネスモデルにしてもBtoC型ビジネスモデルにしても、顧客からの信用という面で、心理的な境目として100万円という金額はある意味妥当だとお思います。最低資本金制度の撤廃以降、心理的な最低資本金ハードルとして100万円と考えておきましょう。これ以上少なくなると大丈夫?と思う人が極端に増えてくるでしょう。

仕入先

顧客だけでなく、仕入先にも影響します。もしあなたがネットショップをやるなどして物を仕入れる際に、仕入先から会社概要を求められる事があります。そこで資本金があまりに小さいと、やはり取り引きを断られる可能性もあります。物を仕入れてもらったけど、お金が払われないということになったら大変ですので、当然と言えば当然です。その場合は、前金制を約束するなどの方法がありますが、やはりそうなると仕入れ資金となる現金が必要です。

終わりに

最低でも資本金100万円を用意したいのはわかった。しかし今はお金がない、だけど会社を設立してビジネスを始めたい…そんな人には魔法のような方法が残されています。それは現物出資です。次回はこの現物出資について触れたいと思います。