京都の日常のおかず「おばんざい」とは?

おばんざい」は、京都の家庭で作られる日常のおかずことを言います。

おばんざい写真:Wikipedia

いわゆるお惣菜と同義ですが、京都では昔からお公家さん言葉で「おまわり」(ご飯の周りを取り囲むおかず)や、男の人は「ぞうよもん」、女の人は「おぞよ」等と言ったそうです。

現代では、京都の一般家庭でも「おばんざい」という言葉を使わず、普通に「おかず」と言ったりします。

おばんざいは、専門的な「京料理」と異なり一般家庭で日常に作られる料理ですので、決して手の込んだ料理ではありません。全国の誰でも食べた事がある日常のおかずがほとんどです。

ただ、文化や四季の移ろいを大切にする京都人らしく、日常のおかずにおいても季節の旬の食材を使ったものや、昔ながらの「京風」の味付けのものが多くあります。

食文化がグローバル化する現代において、家庭においても和食とふれあう機会が昔に比べて少なくなっています。一方で、和食がユネスコの世界無形文化遺産に認定されるなど、世界的には和食を評価する動きも多くあります。2015年に開かれた食をテーマにしたミラノ万博でも、日本の食文化を展示した「日本館」の人気がNo1だったとも伝えられました。

本稿では、そんな日本の和食文化、京都の日常文化を大切にし、京都以外の多くの方々に知って頂きたいと思い作成しています。



おばんざいに使われる食材一例

京野菜

  • 壬生菜
  • 水菜
  • 九条葱
  • ナス(賀茂茄子、山科茄子)
  • 鷹が峰唐辛子
  • 万願寺とうがらし
  • カボチャ([鹿ヶ谷南瓜)
  • ダイコン(聖護院大根、大根の葉)
  • カブ(聖護院蕪)
  • ニンジン(金時人参)
  • ゴボウ(堀川ごぼう)
  • エビイモ

その他野菜

  • 菜の花
  • ハクサイ
  • キュウリ
  • 白ウリ
  • タケノコ
  • サトイモ(子芋、ずいき)
  • ワラビ
  • フキ
  • ウド
  • サンショウ
  • ジュンサイ
  • シイタ

豆類・乾物

  • 枝豆
  • 小豆
  • ソラマメ
  • エンドウマメ(青豆)
  • インゲンマメ(三度豆、金時隠元)
  • ゴマ
  • クリ
  • コンブ
  • ワカメ
  • アラメ
  • ヒジキ
  • 蒟蒻
  • 豆腐
  • ひりゅうず(がんもどき)
  • おから
  • 油揚げ(お揚げさん)
  • 納豆

魚介系

ちりめんじゃこ等は頻繁に使われますが魚介は基本的に野菜に比べて贅沢品のため使用頻度は少なめです。魚類は若狭より鯖街道で運ばれる塩魚や、干物(正月の棒鱈)などが有名です。

  • アユ
  • 瀬田シジミ
  • サバ(塩鯖、浜焼き鯖)
  • 塩鮭
  • カツオ(生節)
  • ハモ
  • 棒鱈
  • 身欠き鰊
  • ヤナギムシガレイ(笹かれい)
  • ぐじ(あまだい)
  • マイワシ(目刺し)
  • 煮干し(出汁じゃこ、カタクチイワシ)
  • ちりめんじゃこ

肉類

日常のおかずにおいては野菜に比べて使用頻度は少なめです。

  • 鶏肉(かしわ)
  • 牛肉