【まとめ】トランプ大統領の政策・公約一覧(日本への影響は?)|2016年アメリカ大統領選挙

トランプ大統領が誕生へ!

  • 2016年アメリカ大統領選は現地11月8日に投開票が行われ、共和党ドナルド・トランプ候補が、民主党ヒラリー・クリントンを破って勝利した。
  • 世論調査を覆した結果に世の中は敏感に反応。今後どうなるのか?日本への影響は?期待と不安、両方の声が聞かれる。
  • 改めてトランプ大統領が選挙で掲げた政策内容をまとめると、下記の通り。


トランプ大統領が誕生へ

2016年アメリカ大統領選が現地11月8日に投開票が行われました。結果は共和党ドナルド・トランプ候補が民主党ヒラリー・クリントン候補を破って勝利。事前の世論調査の結果を覆す結果となり、マスコミを中心に驚きの声が聞かれました。

日本政府は早速、安倍首相が選挙戦の翌日にトランプ次期大統領に電話をして祝辞を伝えました。また、来週11月17日には渡米して、ニューヨークで初の会談を行う旨を発表しています。

次期大統領の就任は2017年の1月20日。就任式を持って正式にトランプ大統領誕生となりますが、今後は日本への影響も含めてどうなるのでしょうか?改めて、トランプ次期大統領が選挙戦で訴えた政策をまとめると、下記の通りです。

トランプ次期アメリカ大統領の政策一覧

アジア政策

中国 海洋進出やサイバー攻撃を批判。オバマ政権より強気の姿勢で臨む。
北朝鮮 中国に「圧力をかけるべき」と主張。金正恩委員長との会談に前向き
為替 中国や日本が為替操作国(為替レートを低く抑えている)と批判。
米軍の駐留 日本や韓国への駐留米軍の負担増額を求める。

貿易・TPP

NAFTA
(北米自由貿易協定)
米国内の雇用を奪うと主張。
TPP
(環太平洋パートナーシップ協定)
NAFTAと同じ理由から離脱を主張
貿易 中国や日本の為替政策を批判高い関税をかけて米国内企業を守る

核兵器

核兵器の使用 排除しない考え。「先制攻撃はしない」が「備えも必要」と発言。
日本・韓国 核保有を容認とも取れる発言。

中東政策

シリア 反政府勢力への支援を批判(撤退示唆)。費用を米国内への投資へ回すべきと主張。
イスラエル イスラエルとの同盟関係を重視
イラン イランとの核開発合意を批判
【イラン核合意】
2015年7月になされたイランと欧米などの6カ国(米英仏露独中)協議の合意。イランが核開発を制限する見返りに、イランへの経済制裁を解除するというもの。しかし「イランが国際社会を欺き核開発を進める可能性がある」「テロ支援国家」などと懐疑的な味方も強い。また、米国と同盟関係にあるイスラエルやサウジアラビアはイランと対立関係にある。

テロ対策

IS(自称:イスラム国) オバマ政権がISの台頭を許したと批判。IS壊滅を目指す。大統領就任後30日以内に米軍にIS壊滅計画を提出させる。
イスラム教徒 テロ防止のため、イスラム教徒の入国を禁止すべきと主張。
シリア難民 シリア国内にとどまらせるべきと主張。

雇用・賃金

米国回帰 海外進出した企業を(減税政策などで)米国に呼び戻す
雇用創出 今後10年間で2500万人の雇用を創出する。
最低賃金 不明(高すぎると主張したり、低いのは良くないと主張したりするため)

格差

中間層への減税 労働者層や中間層への減税を行う。
富裕層への増税 富裕層への税控除や抜け穴(租税回避)を減らす
税制 収入に応じて0%、12%、25%、33%と段階的に設定する。

地球温暖化・エネルギー

基本姿勢 「地球温暖化はでっち上げ」「製造業の競争力を削ぐ」「雇用を失う」としてクリーンエネルギー政策を批判
国内資源 米国内の石油、石炭、天然ガスの生産を増やす考え。
「パリ協定」 温室効果ガスの削減について、批准しない考え。
【パリ協定】
2015年12月、パリで開催された「第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)」で定められた国際的な協定。温室効果ガスの削減などを定めたもの。

銃規制

基本姿勢 銃規制に反対。銃の所持は自衛のために必要で、合衆国憲法2条(武器の所持)を支持。
【全米ライフル協会の影響?】
トランプ氏は以前まで殺傷能力の高い武器の所持に反対していた時期もあります。主張が一転したのは「全米ライフル協会(National Rifle Association of America、略称:NRA)」の影響もあると言われています。NRAは、共和党の代表的な支持母体であり、政治に対して多大な影響力を持ちます。

オバマケア(医療保険)

基本姿勢 オバマケアに反対。制度を廃止。
新たな医療保障制度 新たな医療保障の制度に置き換える。議会と連携し、手ごろで質の高い保険の選択肢を増やすと主張。
【オバマケア】
オバマ政権が勧めてきた医療保険制度改革。全国民が平等に医療を受けられることを目指すもの。具体的には、保険料を引き下げて自己負担を軽減したり、処方箋が必要な薬の価格に上限を設けて医療費を抑制したりする。

人種・宗教観

イスラム教徒 テロが落ち着くまでイスラム教徒への入国を拒否すべきだと主張。
ヒスパニック メキシコからの不法移民が「麻薬や犯罪を持ち込む」とした上で「メキシコとの国境に壁を築く」と発言。
キリスト教
(右派的考え)
人工妊娠中絶に反対。「人工妊娠中絶をした者は罰せられるべき」と発言。(後に「医者が罰せられるべき」と釈明。)
黒人
(アフリカ系)
具体的な政策は出していないが「生活向上に向けて取り組むべき」と主張。
【トランプ氏は差別主義者なのか?】
人種や宗教観について、トランプ氏の発言は「問題発言」としてクローズアップされやすく、時に「レイシスト=(差別主義者)」や「白人至上主義者」などとメディアで叩かれました。しかし、今回の大統領選でメディアの予想を覆してトランプ氏が勝利したように、メディア報道が「最初からクリントン候補を支持」であった点も割り引いて発言を受け取らなければなりません。

参考2016年大統領選挙(プロフィール&政策比較)/NHK